油断してた。

こんなにボロボロ泣いちゃうなんて……。

映画『マイケル』を観てきた。

マイケル・ジャクソンは、中学生の頃にめちゃくちゃ聴いていた記憶がある。

ビートルズと並ぶくらい、ずっと聴き込んでいた時期がある。

今回の映画、予告を見たときはドキュメンタリー映画なのかなと思っていた。

面白そうだったしマイケル好きだし観るか〜!くらいの気持ちで劇場へ。

でも実際に観てみると、単なるドキュメンタリーというより、もっともっと強いメッセージを持った熱い作品だった。

映画『マイケル』 サイン

映画には、いわゆる“感動シーン”と呼ばれるものがある。

誰かの死。

強敵を打ち倒す場面。

長い旅の終わり。

など……

そういう場面で泣くなら分かりやすい。

けど、今回は違って。

自分でも「あ、ここ涙でちゃうんだ」ってふとしたタイミングでボロボロ泣いてしまっていた。

たぶん、今の自分が置かれている状況とも重なったんだと思う。

お金のこと。

家族のこと。

創作や表現のこと。

これからどう生きていくのかということ。

そういうものを抱えながら観たからこそ、刺さるものが多かった。

誰かのために無理して生きなくていいんだ。

もっと自分を表現していいんだ。

願いのために手を伸ばしていいんだ。

燻りかけていた心を、もう一度奮い立たせてくれるような熱い映画だった。

上映後に、

「あれ、続き気になるよね」

「最後までちゃんと描いてほしかった」

みたいな声も聞こえてきた。

でも僕は、あの終わり方でよかったと思う。

むしろ、とても綺麗な終わり方だった。

あれ以上付け加えると、蛇足になってしまう気がする。

マイケルの伝説は、今も続いている。

だからこそ、あそこでいったん作品を区切る意味があったんじゃないかと思う。

家族のこと、お金のこと、生活のこと。

いろんな事情を抱えながら、何かを我慢して生きている人。

本当はやりたいことがあるのに、現実の前で諦めかけている人。

アイデアは浮かぶのに、実際に形にする勇気が出ない人。

そんな人には、きっと何か届くものがある映画だと思う。

もちろん、マイケルや、彼の生み出した音楽が好きな人にとっても、心を満たしてくれる作品になると思う。

これは、大きなスクリーンと、音響の整った劇場で観てよかった。

音楽を浴びるように観る映画だった。

誰のために生きるのか。

何のために表現するのか。

そんなことを、まっすぐ問いかけられた気がした。

僕にとって『マイケル』は、人生をもう一歩踏み出す勇気をくれる特別な作品になった。